イタリア
イタリアカサマツ
ローマ市内でよく目にしたイタリアカサマツ。私は最初、木を剪定してこのような形にしているのかと思っていたら、よく調べてみると、イタリアカサマツは老木になると、途中の枝が自然に落ち、上端の枝だけになって、傘を差したような形になるのだという。『ローマの松』(レスピーギ)という交響詩もあるぐらいだから、イタリア人にとっては、日本人にとっての桜の木のような特別なものなのでしょう。水道橋公園で。
ローマの羊飼い
ローマ市、アッピア街道沿いの草原で出会った本物の羊飼いの男性。羊飼いは世界最古の職業のひとつとも言われています。私は生まれて初めて、”羊飼い” という人に会うことができたので感激してしまいました。しかもこの場所はイタリアのローマなんですよ。ローマ建国神話によると、ローマの建設者ロムルスの養い親も羊飼いだといいます。
コロッセオ ローマ
ローマのコロッセオは想像していたよりもはるかに巨大で、圧倒されてしまいました。適切に維持・管理がなされていたとすれば、現代でも十分、スタジアムや競技用施設として通用するのではないかと思いました。昼間はたくさんの人で混雑するので早朝、日の出とともに写真を撮り、そのあとのパンとコーヒーのシンプルな朝食がとても美味しかった。
最初のマイルストーン
アッピア街道の第1マイルストーン(レプリカ)。苔むした、まっすぐにまっすぐにと続く古い石畳が「街道の女王」と称されるアッピア街道。2000年以上耐え続けている石畳。この道を大型のバスが今も走っている。なんという堅固な道なのだろう。イタリア人がその美しさを自慢するのもうなずける。
ローマ街道のバス停
アッピアアンティカはアッピア街道のバス停です。本数はそれほど多くはありませんが、二千年以上前にできた道をバスに乗って走ることができます。この道は、当初は軍事目的で、ついで人々の生活のための移動や物資輸送を担う公共の道路として紀元前312年に建設が始まりました。「街道の女王」の異名もあります。
水を飲む少年
この日は天気がよかったので、ナゾーネ(意味は大きな鼻)と呼ばれる水道の蛇口に人が集まって、水を飲むために順番を待っていました。水を飲むには蛇口を指でふさぐと、小さい穴から水が出てくるのでこれを口で飲みます。慣れないと難しいです。ローマ市内マクセンティウス帝の邸宅跡近くのアッピア街道脇で。
Vietri sul Mare
イタリア南部サレルノからバスで30分ほどのところにある、陶磁器でよく知られた町。黄色いタイルでできたドームを持つVietri sul Mareの教会を見つけたので、写真を撮りました。イタリアらしい大胆な色使いと絵柄が特徴の陶芸の街。私が見た限りでは、職人による手書きにより、すべての皿や壺に絵付けがなされているようです。
バシリカ
南イタリアのパエストゥムにあるこの建物は、バシリカとよばれています。ここの遺跡の保存状態はとてもよいので、写真で遺跡を表現するのにはとても都合が良いのです。バシリカとは、古代イタリアでは裁判や商業取引などが行われていた公共の施設のこと。しかし、正確な由来はまだよくわかっていません。
カプアの門
イタリア南部カンパニア地方の中心地カプア。紀元前の南イタリアは現代とは逆に、ギリシャ文明の影響で文化・生活・衛生水準がローマより進んだ地域で、しかも今でもそうですが、風光明媚なところでもあるため、古代ローマ人の憧れの地でした。この門の下を通る道はアッピア街道で、紀元前312年最初期につくられた街道の終点です。
古代の噴水
タクシーの運転手に案内されて来た古代の噴水。どのようないわれがあるのかはわかりませんが、均整がとれた形をしています。素人なんですが私が見たところ、おそらく大理石でできているのではないでしょうか。東洋でも古くから、水を支配したり、自在にあやつることが権力者の力の源となっていましたが、西洋でも同じだったようですね。
大滝 カゼルタ王宮庭園
カンパニア州カゼルタ王宮の庭園。自然の滝を模した大滝が見えます。下にはギリシャ神話を題材にした彫刻が配されています。自然への敬意と改善がその基本的な設計テーマとしています。啓蒙主義を形にしたらこの庭園ができたということでしょう。近くには、当時としては先進的な工場も建設されました。まだ実用的な蒸気機関は発明されていないので、水力が主な動力源です。日本人である私の目から見ると、自然を人間の好みに合わせて改造しているようにも思えてしまいます。
アフロディーテとアドニス
カゼルタ王宮庭園にある、噴水を彩る彫像群の一つで、ギリシャ神話であるアフォロディーテとアドニスの悲劇の物語が、素晴らしい彫像たちによって演出されています。ここではアフロディーテがアドニスに狩りに行かないようにと懇願しています。
アルテミス
女神アルテミスと妖精たちが、あわてふためいています。自然神であるアルテミスを怒らせてしまったようです。ここでは、アルテミスは自然の化身とされています。ローマ神話はギリシャ神話の物語を大きく取り入れているのですが、ストーリーには、いくつかのバージョンがあったり、神々や登場人物の名前がギリシャとローマでは全く違うし、日本語の表記も統一されていないので説明をするときは大変です。
アクタイオン
怒った女神アルテミスに、鹿に変身させられた狩猟の名手である英雄アクタイオンの悲劇。これらの彫像には、たとえ英雄・豪傑であろうとも、自然の力の前には全くの無力である、というギリシャ神話らしい教訓が込められています。
アエオロスの泉
アエオロスはギリシャ神話では、風を閉じ込めた革袋を持っている風の神とされています。この噴水の奥は洞窟になっており、洞窟から滝越しに宮殿を眺めることができます。洞窟に風を閉じ込めたという神話が、この泉のモチーフになっています。ときの政治情勢により、資金が不足したのでしょう、見応えは十分にあるのですが、この泉は未完成のままになっています。
カゼルタ王宮庭園の水路
上部の大滝とはうって変わって、とても直線的、人工的で優雅に傾斜する水路です。古代ギリシャ発祥の水力学を発展させた、最先端の水力技術を駆使して建設された巨大な庭園なのですが、下へ流れくだってきた水をポンプで上流まで戻し水をリサイクルしているという、意外にエコなところもあります。全長は3キロほどあり、私は歩いて回りましたが、馬車で回ることもできます。
玉座の間
18世紀に建てられたカゼルタ宮殿の玉座の間。世界最大といわれる王宮で、合計1200室の部屋と1742の窓がある。フランス革命や当時の社会情勢が影響して資金が不足し、工事は若干未完成のままとなっています。大理石でできた芸術作品のように精巧な床、天井のフレスコ画の華麗さ、室内装飾のきらびやかさに魅惑されてしまいます。
絹の工場
カゼルタ王宮建設と同時期の18世紀後半、サン・レウチョに建てられた絹織物の工場。ナポリ王国のブルボン家の人々が、新しい産業モデルの確立と基盤にしようと、このある種ユートピアのような工場を作らせました。ここサン・レウチョで織られた絹製品は質が非常に高く、イタリア共和国大統領官邸クイリナーレ宮殿、バッキンガム宮殿、アメリカ合衆国ホワイトハウスや高級ホテルなどでも使用されています。
水力織機
現在は絹博物館となっているサン・レウチョの工場で展示されている水力織機。古いオリジナルの織機やレプリカの機械が展示されています。この木製の機械は、パンチカードを使用して柄や模様を織る仕組みになっています。
